採卵を経験された際、卵子を手術室内のモニターでご覧になったことがありますか？

たいていの場合、卵子はモヤモヤしたものに囲まれて、まるで目玉焼きのように見えます。

卵子の周りを「顆粒膜細胞」が取り巻いており、この細胞が卵子を発育・成熟させます。

ですから「顆粒膜細胞」が卵子の周りにたくさんあれば、その卵子は発育が良く成熟しますが、顆粒膜細胞が少ないと発育不良で未成熟なまま・・ということになります。

たくさん採卵できても卵子が未成熟だと受精しません。

採卵後は、まだ卵子の周りに「顆粒膜細胞」が付いている状態なので、培養士さんの長年の経験値で「顆粒膜細胞」が多いと、卵子のグレードも良いだろうと判断されます。

先日、2019年度の体外受精により誕生した赤ちゃんは14人に1人、過去最多6万598人であることも発表されました。

しかし、体外受精・顕微授精をくり返しても、なかなか結果が出ないことは多いのです。

私も何度も採卵→移植をくり返しました。

採卵しても良い卵子が採れない、空胞が多い、たくさん採卵できても胚盤胞まで育たない、グレードが良くない、高齢でも諦めたくない・・・など、悩まれている方は多くいらっしゃいます。ぜひご相談いただければと思います。

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